売却の流れについてご説明します。

売却するのか、賃貸に出すのか、また売却する時期について整理ができたら、次は売却の流れを見ていきましょう。

①私の家はいくらで売れる?~相場を知って売却価格の目安を立てましょう

 目安になるものの一つは近隣の売買の事例と路線価(土地のみ)です。路線価はこちらで確認できます<国税庁 路線価図> 

尚、路線価は実取引よりも3割前後低く設定されています。

お住いの売却価格の設定は、不動産屋にお任せするだけでなくご自身でも大体の目安を把握しておくことが大切です。

          

②相談する不動産会社を探す

不動産会社と言っても、大手から近所の小さな不動産屋まで様々です。ネットで情報収集をしたり、近所の不動産屋に立ち寄ってみたりしながら、親身になって相談を受けてもらえそうな不動産屋を見つけます

          

③信頼できそうな不動産会社が見付かったら、物件の査定依頼をする

物件価格の査定を依頼するところから、不動産会社との付き合いが始まります。プロの目でしっかり査定してもらいましょう。一社だけでなく、数社に査定依頼するのもおすすめです。

          

④査定額や査定内容をよく確認して、不動産会社と媒介契約をむすぶ

査定金額だけでなく、金額の根拠や査定の方法についてもよく比較検討することが大切です。不動産営業マンの中には媒介契約が欲しいがために高めの査定額を提示するということが良くあります。高い値段をつけてくれた会社が良い会社とは限りません。3~4か月以内に売れきれる金額が相場価格です。いつまでも売れないと「売れ残り感」のある物件に・・・。

媒介契約には、3種類の契約方法があります。後悔することのないよう、自分の意思を不動産会社にしっかりと伝えることが大切です。

媒介契約の種類については、長くなるので改めて書きたいと思います。

          

⑤不動産を売り出す

いよいよ売り出し開始です。空家で売り出す方が楽ですが、居住中のまま売りに出す場合にはいくつか注意するところがあります。

          

⑥購入希望者と条件を交渉する

購入希望者が現れたら、価格や引き渡し時期、瑕疵担保責任、残置物についてなど双方の条件をすり合わせます。ご自身の譲れるところ、譲れないところを明らかにして交渉することが大切です。

          

⑦売買契約を結ぶ

売買条件の折り合いがついたら、不動産売買契約書を結びます。当日は手付金として物件価格の10%程度を受け取ります。調印をする前に契約内容をしっかりと確認するようにします。

          

⑧物件の引き渡しをする

通常、契約から引き渡しまで一か月位が一般的です。

決済当日は、売主、買主、仲介会社、司法書士が一堂に会して売買代金や鍵の授受と登記申請を同時に行います。(代金の授受を見届けた司法書士がその足で法務局に申請します)

この流れの間に、不動産の評価証明書、印鑑証明や住民票の提出を仲介業者を通じて司法書士から求められることがあります。

急に言われて慌てないように事前に入手しておくのもおすすめです。(但し有効期限は取得から3か月以内)

次回に続きます・・・。