新型コロナウイルスによる外出自粛が続いています。

気候も良く、今までの我慢も重なり、家でじっとしているのも中々大変なことです。

しかし、欧米諸国のような罰則がないにも関わらず、日本では「自粛」だけで

人出が繁華街で8割近く減ったりと「日本人ってやっぱりすごいな」と単純に感じます。

もちろん、いろんな見方、考え方はあると思いますが。

 

日本は外国に比べて集団意識が高く、協調性を持って行動するのが美徳とされる国民性こそが、

今回の自粛につながっていると思われますが、これって日本独特の「水に流す」という考え方が

由来しているようです。

日本は島国で自然も厳しく、広い土地も少ないということで人々が狭い地域でひしめき合って生活(農耕)するという

スタイルになり、お互いにいがみ合ったり相手の悪い所を追求するよりも「水に流して」協調して生きていく

方がより生産的、という考えになったとか。

これは日本が島国だからという理由だけではなく、雨が多い事や山が多く傾斜もきついから川の流れも早くてあっという間に

流れる。山で降った雨も三日もせずに海に流れ出てしまう、という地形も影響しているようです。

確かに水に恵まれない乾燥した地域、例えば中東の水の少ない土地の人は、自らこそ正しいという信念を決して曲げないという

イメージがあります。水に流したくても流す水がないということなのかもしれません。

 

国民が一致団結して、輪を乱さないように強調して・・・と「水に流す」文化はいい事尽くめかといえばそうでもなく、

「三尺流れれば水清し」という言葉もあるように、何か良くない事が起きても時機に解決する喩えですが

これって流れた三尺先の汚れを考える視点がないのかな、ということで日本人の先送り体質という負の部分を表している

ようにも感じます。

実際私自身も、粘り強く問題に取り組む(問題の先送りをしない)、相手に言いにくい事をハッキリと言う(アンチ事なかれ主義)、

ま、いっかで済まさない(簡単に水に流さない)などは苦手です。

ついつい「ま、いっか!」で強制終了してしまうところが多々あります。

でもでも、先が見えないこんな時だからこそ、そしてちょっと立ち止まって考える時間がある今だからこそ、

面倒な事にも粘り強く向き合って考えることが大切だなーと思ったり。

 

新型コロナウイルスによる今の生活もいつかは収束します。その時に今の生活や学んだことが活きるように日々を

過ごしていきたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。