昨日は平成最後の満月の日。
とてもきれいな満月でした。
冬の空は空気が澄んでいて、お月さんも星もきれいに見えます。
私は今住んでいる、神戸市西区玉津町に引っ越してくる前は尼崎市に住んでいました。
その前は、大阪市、その前は横浜市です。(人生引越回数20回以上です!)
数年前、この玉津町に引越してきて一番最初に驚いたのは、星がとてもきれいに見えること!
今でも星のきれいさに目を奪われて、ライスの散歩中に転びそうになるくらいです。
ちなみに、空気が特に澄んでいるある晩に、今津の満願寺池付近をライスと散歩中、
「あ!流れ星☆!!」
と流れ星らしき星を見たことがありますが、詳しい方にお聞きすると流れ星ではなく「人工衛星」とのこと。
それもまたびっくりで、随分空気がきれいな所に住まわせてもらえているんだなーと感動したことがあります。
さて、冬の空を見上げると一番最初に目につく星座は何でしょう?
はい、そうです、オリオン座です。
星座に詳しくない私でもすぐに見つけることができます。
このオリオン座を見る度に、必ず思い出すエピソードがあります。
小学5年生の頃、父と一緒に冬の空を見上げていると、父が星座の話をしてくれました。
父:「かこちゃん(父は私をこう呼んでいました)、あの星座は何か分かる?」
私:「あ!知ってるよ!学校で習った!オリオン座でしょ?」
父:「はい、良くできました。じゃぁ、真ん中の三つの星は何だか分かる?」
私:「三つ並んだ星のこと?え、分からないなぁ。学校ではそこまで教えてくれなかったよ」
父:「あれはね、オリオンのベルトなんだよ」
私:「え?ベルト?」
父:「オリオンという神話に出てくる狩人が着ている洋服のベルトを表しているんだよ」
私:「へぇー、知らなかった!」
その翌日、学校でちょうどタイミングよく理科の授業で小テストがあり、星座の質問が出ました。
オリオン座のまさにベルトのあたりに矢印がついていて、問題用紙に
「この星座はなんといいますか?」と書いてあります。私は、勝手に「ベルト」のことを聞かれたと思い込み、答案用紙に「オリオンのベルト」と得意顔で書き込みました。
その小テストは先生が答案用紙を一度集めて、シャッフルして生徒たちに配りなおし、別の誰かの答案用紙で答え合わせをする、というやり方をしていました。
問1から順に答え合わせをしていき、例のオリオン座の答え合わせになった時、クラスのある男の子が「先生、質問があります!」と手を挙げました。
「先生、答えがオリオンのベルトって書いてあるんだけど、正解でいいの?」
教室は一斉に「そんなおかしな回答するやつ、誰?」といった感じでざわつきます。それでも私は「うふふ、誰も狩人オリオンのベルトとは知らないはず。みんな私を尊敬するはず!」内心思っています。
しかし期待を裏切り先生は、「うーん、オリオン座ってことは合ってるんだけど、、、。三角かな」と答え、オリオンのベルトの話には一切触れず、中途半端な間違いの回答の扱いとなりました。
結局、私の回答だったことがクラスの元気な男の子達に知られ、その後の私のあだ名はしばらく「オリオンベルト」となりました。当時は気が弱くて、オリオンのベルトの由来の話など出来る状況ではありませんでした。
オリオンのベルトを教えてくれた父は三年前の春に星になりました。今は空から見守ってくれていると思います。
冬の空を見上げると、あれから40年近く経つのにいまだに思い出すほろ苦い思い出です。