最近、当社には買取のご相談を良く頂く。
とても有難いことなのだが、なかなか売主さんのご要望に添える金額を提示できずに
申し訳ないと感じる案件も少なくない。
当社は、調整区域の土地でも残置物がテンコ盛りのもしゃもしゃの一戸建ても基本的には
喜んで買わせて頂くのだが、
前面道路と上下水道の整備について、条件が厳しい案件については大分消極的な価格提示になってしまう。
具体的には、
●前面道路が公道ではない(再建築不可など)。仮に公道であっても車の往来が出来ない(リフォームや再建築するに
してもコストが掛かる)など、道路状況が厳しい案件
●上水がきていない(井戸水または新規で工事の必要あり)案件。
などは最低限クリアしていないと売り物にはならないと思って頂いた方がいい。
もちろん、場所が良ければ関係なかったりするのだが、当社にご相談のあるエリアは、西区、北区、淡路島、明石などが多いので、
元々の平均的な近隣相場が安いところでは条件が悪いと、言葉は悪いがタダでもいらない、となってしまう。
話は逸れるが「親族が持っている不動産をもらおうと思っていますが、どうしたらいいですか?」というご質問をたまにうける。
どんな不動産であっても「贈与(もらう)」されると贈与税という40%以上の高い税金を掛けられてしまうので、
不動産売買契約という形をとり無駄な税金を払う事を避けるようにおすすめしている。
話は戻って、不要な不動産、売るに売れないし、貸すこともできない、もちろん自分が使用することもできないお荷物のような
不動産の処分に困り、国や市にあげたいという方がいるが、はっきり言って行政ももらえるものは何でももらってくれると思ったら
大間違い。
行政はそこが家事や不法投棄の場所とならないようにフェンスを立てるなどの管理が必要になり、お金にならない経費だけが掛かることになる。
じゃぁ、どうしようもないお荷物不動産の処分はどうしたらよいのか?
最終的には相続放棄しかないと思う。相続放棄と聞くと大変な手続きに感じる方も居られるようだが、自分で出来る簡単な書類のやりとりだけ。
まぁ、出来るだけ面倒なことにならないよう、生前のうちに整理しておくのが大切だ。
不動産は一家一物なので、一案件ごとにいろんな事情があるもの。
お困りの時は、ご相談に乗りますのでお気軽にご連絡くださいませ。