いきなりですが、大工さんと聞いてどんなイメージがありますか?

筆者の父は大工だったのですが、「緻密に計算して」というよりも「勢いや勘」の人っていうイメージがあります。(お父さん、ごめんなさい!)

しかし、そんなイメージを覆す超高学歴大工さんが沼津市の建設会社に多数在籍しているようです。

灘校から東大卒の高学歴大工さんとは?

現役で東大に合格し、東大工学部建築学科で4年間学んだあと官僚の試験を受けて合格。

でもその官僚の道を蹴って大工さんの道へ・・・。

その高学歴大工さんは東大時代に日本家屋に興味をもち、設計だけではなく自らの手で家を造りたいと考え大工の道に進んだようです。

頭も良くて、手先が器用ならまさに「鬼に金棒」ですね。

高学歴大工集団の会社とは?

高学歴大工さんが多数在籍するのは、静岡県沼津市にある平成建設株式会社です。

こちらの会社では、従来の師弟関係による「技術は盗んで覚える」という考え方ではなく、きちんとしたカリキュラムをつくり、大工仕事だけではなく、設計、施工管理、営業、弟子の育成までできるかつての「棟梁」を目指すべく多能工化を図っています。

自社で設計から施工管理までする会社はありますが、一人の担当者が大工仕事から施工管理、営業までできるというのはなかなかいません。そういう担当者なら、お施主さん(工事の発注者)との意思疎通もうまくいって、よりいい作品ができるはずです。

多能工大工さんは引く手あまた

当社では新築よりリフォームの仕事が多いのですが、いろんな職種の職人さんが出たり入ったりするのがリフォームでは特に多いですね。例えば洗面台を交換する、といった工事で商品代を入れても20万円台の工事であっても、状況によっては大工さん、電気屋さん、設備屋さん、左官屋さん、内装屋さんと5分野の職人さんが必要だったりします。

これがもし、電気の資格をもった手の器用な大工さんが居たとしたら一人で事が足りますよね。工期の短縮にもなりますし、当然コストも削減できます。

実は当社で販売している物件の中には、当社の社長が自ら大工仕事をしている現場もいくつかあります。もちろんもともと大工ではないのですが、物づくりがとにかく好きということで「やってみたい」から始まり、今ではスピードと技術の腕も上がり、仕上がりは何ら遜色もないものとなっています。

秋には電気工事士の資格を取ってゆくゆくは電気工事も自分でやりたいと言っていますので、本格的に多能工大工になるつもりのようです。(あくまで本業は不動産会社社長ですが。。)

社長の工事録もまたブログでアップしていきたいと思います。