アルゼンチンアリをご存じでしょうか?
外来種が日本固有の種を脅かし、生態系を壊すと言われていますが、
アルゼンチンアリもその一つです。
アルゼンチンアリは人間の移動に付帯して分布を拡大する放浪種です。
現在、北米、南アメリカ、オーストラリア、ハワイ、ヨーロッパの地中海性気候地域などに侵入・定着しています。アルゼンチンアリはブラジル南部からウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン北部に亘る地域を原産地とするアリです。アルゼンチンアリ(英名:Argentine Ant)と呼ばれていますが、アルゼンチンだけが原産というわけではありません。ちなみにアルゼンチンではBrazilian Ant(ブラジルアリ)と呼ばれています。(フマキラーサイトより引用)
アルゼンチンでは「ブラジルアリ」と呼ばれているというエピソードは面白いですが、それだけ嫌われ者ということですね。
実はこのアルゼンチンアリ、我が西区でも多く確認されていまして、伊川谷や玉津では大きな問題になっています。
アルゼンチンアリは非常に繁殖力が強く、女王アリは一日に60個の卵を産みます。
そしてその卵は2か月で成虫となります。また在来のアリと異なり一つのコロニーに女王アリは複数匹も存在するようで、どんどん増えていきます。1,000匹の巣の中に何百もの女王アリが前述のように卵を産み続ける・・・・それはもう恐怖でしかないです。
また在来のアリと違って地中に深く巣を作ることはなく、プランターや落ち葉の下、空き缶、古タイヤにブロックの隙間等、ありとあらゆる所に巣を作ることが出来ます。
在来のアリは冬は活動しなくなりますが、アルゼンチンアリは5℃~35℃であれば活動するので、活動時期も長くそれだけ繁殖力も強いと言えます。
恐怖のアルゼンチンアリで一番困るのは、不快害虫としての存在です。
2.2㎜~2.8㎜と小さいこともあり、ありとあらゆる隙間から家の中に侵入して、非常にストレスになります。刺すことはありませんが、噛まれると痛い、人によっては腫れることもあるようです。
普通のアリ退治の薬では効かないことも分かっていて、アルゼンチンアリ専用の駆除剤を使う必要があります。
当社が管理している戸建周辺でも多く確認されています。
神戸市でも来年度よりアルゼンチンアリの対策はとられるようです→特定外来生物「アルゼンチンアリ」
フマキラーのサイトが生態等、詳しく書いてあります。
ご興味のある方はこちらをどうぞ→フマキラー「アルゼンチンアリ」
繁殖のピークは初夏から秋にかけて。
早めの対策が肝です。