3月も最終週。年度も今年は元号も変わるので、世の中の空気や時間の流れがいつもより気忙しく感じます。

先日、ご来店されたお客様より買取のご相談を受けました。

「家を売りたいのだけど、税金が気になるんや」と仰います。

通常、課税されるということは利益が出た場合で、不動産の価格が右肩上がりの高度成長期ならまだしも、このご時世で売却益が出るとは考えにくい。

しかし、お客様は所有の別の不動産を売却した時にかなりの額の税金を払った、というのです。

詳しくお聞きすると、この方所有の不動産は全て相続で取得したもの。

なるほど、それであれば取得額は税法上、売買金額の5%となるので、仮に1,000万円で売却したとすると、

●所得税→1,000万円-(取得額5%:50万円+その他の諸経費:約50万円)×15%=135万円

●住民税→1,000万円-(取得額5%:50万円+その他の諸経費:約50万円)×5%=45万円

●復興特別取得税→135万円×2.1%=28,350円

合計すると、200万オーバーの結構な税金になります。

通常は、3,000万円の特別控除といって、自宅を売却した場合に売却益が出ても3,000万円までなら非課税にする、という控除を受けられるのですが、これは転居してから3年以内でないと使えなく、ご相談者の方は転居して20年近く経っていたので、MAXの税金が掛かってしまったようです。

相続した不動産や空家にしている不動産をお持ちの方は、ご売却の際には場合によっては税金が掛かるということがあるようです。

「うちの場合はどうなの?」とご心配の方は、ご売却のご予定が無くてもいつでもご相談に乗りますのでお問い合わせください。