不動産の査定において、大切な点はいくつかありますが
そのうちの一つが土地が所有権かどうか、という事です。
先日、査定で御伺いしたお客様のお宅は20年という築年数を
全く感じさせない、とても丁寧にきれいに使われているお家でした。
ハウスメーカーで建てられたそのお家は、住宅展示場のモデルハウス？と
思わせるほどの豪華な内装、贅沢な造りで外構にもこだわられていて
テレビで観る芸能人のお宅拝見のようなお家でした。
このお家の敷地は、借地権付の土地でした。
実は借地権付きの土地の不動産売買は、一般的な所有権のある土地の売買とは
大きく異なり、複雑です。
借地権の土地の上に自分の好きな家を建てる場合、土地を買って家を建てるよりも
大幅に掛かるコストが抑えられます。住宅ローンの月々の支払いも、抑えられるという
メリットがあります。（固定資産税も建物のみに課せられます）
しかし土地はあくまで地主のもの。契約によっては（定期借地権（更新なし）、一般借地権（更新可能）
なのかによります）期間を満了したら更地にして返還する必要があります。
売買するにあたり、まず地主の売却の承諾を得ることが必要です。その場合、普通の売買には無い、
「賃借権譲渡の費用（譲渡承諾料）」が掛かります。
また、新築ならまだしも中古のお家となると残存期間が短くなり、購入者を見つけにくいというデメリットがあります。
子供への相続を考えていない方、賃貸の家賃を払うことを考えれば、月々の支払を抑えて良い家に住めるなど、
デメリットをメリットとして考えてもらえる方を探す、ということになります。
一般のお客様に買って頂くのが一番高く売れるとは思いますが、短期での売却を望まれる場合は、
●地主に借地権を含めて売却する
●不動産業者に買い取ってもらう
なども良い方法だと思われます。
お客様おひとりおひとり、事情が異なります。
当社ではお客様にとってベストなプランをご提案致します。
どうぞお気軽にご相談くださいませ！
